田中ビネー知能検査とWISCの違い

就学相談が本格的に始まってきたかと思います。その中で知能検査を受けて今後どの学級がいいのか、どこが一番あっているのかと考えるツールにもなるかと思います。そんな中よく聞いた事があるかもしれませんが、違いがわかりませんとお聞きする為、おつたえしていければと思います。

田中ビネー知能検査

対象年齢 2歳から成人まで

問題が年齢尺度によって構成されているため、通常の発達レベルと比較することが簡単になっています。また、実施の手順が簡単であり、被検査者に精神的・身体的負担がかからない様にしております。

精神年齢(MA)と生活年齢(CA)の比較によって、それが知能指数(IQ)として算出されるように作成されています。

「思考」「言語」「記憶」「数量」「知覚」等 の問題で構成されています。アセスメントシートの活用により、発達年齢や認知特性が把握でき内容になっています。

WISC検査

「言語理解」「知覚推理」「処理速度」「ワーキングメモリー」の4つの指標とIQ(知能指数)を数値化する検査で、そこから分析されるその子の「得意な部分と苦手な部分」から「その子にとってより良い支援の手がかりを得る」ことを目的として行う検査です。

耳からの情報を受け取り言葉に応答する言語性検査と目からの情報を受け取って動作によって応答する動作性検査のため、言葉での理解ややりとりの有無によっても影響されやすいです。

「検査中の行動観察のポイントを確認してみましょう。」

行動の特性 観察のポイント

注意集中:話しかけや課題に注意を向けられるか。 説明を最後まで聞くことができるか。

多動性:離席が見られるか。身体の一部や全部を必要以上に動かしていることがあるか。

意欲:意欲的に課題に取り組んでいるか。 安定した態度で取り組んでいるか。

こだわり:特定の話題や課題にこだわることがあるか。 指示や誘導で課題の切り替えができるか。

人との関わり:あいさつや基本的な会話が可能か。 言語表出の量、内容、速さは適当か。座り方や姿勢の保持、対人的な距離のとり方などが適当か。 表情、うなずきなどのかかわりが適当か。

等と検査の内容だけではなく、その中の行動も全て観察されているのです。

田中ビネー知能検査は比較的簡単に構成させれいる事から、WISCよりも良い結果が出る事が多いです。結果が全てではないため、就学相談時に本来の姿をおつたえするための、連携シートなどの活用は絶対取得したほうが良いと考えます٩( ᐛ )و

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