保育園・幼稚園に入る意味

前回は、保育と療育の違いについてお伝えしてきました。今回は、発達が気になるお子様が一緒に入園した場合どの様に育っていくのかを経験からお伝えできればと思います。

現在、私はインクルーシブ教育と言われている「同じ場で共に学ぶ」その上で個々に合わせた合理的配慮を行っていこうと考え方の職場に現在勤務しております。

合理的配慮とは・・「障害の有無に関わらず、人権及び基本的自由の権利がありどの様な支援や待遇を受ける機会が与えられている」私の簡単な解釈ですが、誰もが望未来の形ではないかと思います。

その様な中で、インクルーシブ保育を経験し成長してきたお子様の例をいくつかお伝えしていきたいと思います。

現在の職の前は、病院勤務でした。個別指導しか行ってこなかった為実際の保育園の様子やその中で育つ子どもの成長力に気づく事は難しかったです。

発達が気になるお子様と健常児が一緒に、日常生活を行う中で一番の発見は刺激が多い事。

え?刺激が多い方は良くないのでは?と思ういます。私も最初はそうでした。べったりお子様について周り、その子の成長できる瞬間を大人の手を加えて助けていかなければと感じておりました。何度も、保育園の先生からは距離が近いと注意を受けてきて、徐々に距離をとりそのお子様の可能性ややりたい事の選択。そして何よりも園児からの誘いや手助けがある中がどれだけ、子どもにとっての成長に繋がっていくのかを感じることができました。

そうすることで、言葉が遅れて手がでていたお子様でも現在はお話が上手になり普通にコミュニケーションをとる事ができる様になりました。また、保育園の中でもある程度のルールが決まっているため、何度も行う中で見通しがつけられる事にも気づくことができました。様々な言葉が飛び交う中だからこその刺激になったのかな?と思ういます。

もちろん、私達が一度も支援をしなかった分ではございません。そのお子様にとって刺激の多い集団で上手く生活していく為に、安心感を与えて、見本を見せたり、声をかける回数を細かくしたり、環境を整えたり等様々な配慮を行ってきました。この様に、専門性のある人も加わり一緒に生活した中で、一人のお子様に今大切な事を選択して提供する。評価して実践するの繰り返しを行うことができた為だと感じております。

これまで、私は病院の中のOTとしての役割しか知りませんでした。この職に飛び込み色々な職種と関わり、子どもにとって大事にしていく必要がある事、そして連携の大切さを改めて子どもを通して感じるとる事ができました。

療育園の通園を批判するわけではございません。もちろん障害が程度により難しいなと感じることもあるかと思います。医療的ケアが常時必要なお子様には刺激的すぎるかもしれませんね。その為、全員保育園や幼稚園に入園すれば大丈夫って分でもございません。障害を持っているお子様に対して理解があり、寄り添ってくれる園であればきっとお子様も成長していく経験になるのではないかと感じました。

一つの可能性の選択肢としてありかもしれませんねとお伝えしました!!

そして、子どもの可能性は無限大∞だと改めて気付かせてくれたお子様にすごく感謝しております。

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