自閉症スペクトラムの子どもの接し方
前回の投稿では、自閉症についての特徴や見られるポイントをお伝えしました。当てはまるお子様もいらっしゃると思いますし、また症状が全く見られていないお子様もいると思います。しかし、どのような症状であったとしても周りが統一した接し方でコミュニケーションを図る事で、お子様にとって住みやすい世界となるのです。それでは、簡単で誰でもできるコミュニケーションの方法をお伝えします。
1.一般的なルールに従わせない
私たちと同じような感情や感覚をもっていません。別の価値観や世界をもっているのです。
2.ことばが分からない時は絵や写真・図で示す
言葉が理解していても、周りと同じように説明を理解するまでに時間がかかり、困難なお子様もいらっしゃいます。簡潔に説明し、視覚からも伝えてあげると理解しやすいです。
3.注意する時には穏やかに
大声で話しかけられると、怒っているように感じてしまうお子様もいらっしゃいます。怖がり恐怖心が残ってしまうお子様もいらっしゃる為、声の大きさは気にしてもらえれる良いでしょう。
4.うまくできた時にはホメる
小さな事でも、当たり前の事や我慢する事ができた時にはホメてあげる事が大切です。小さな事からホメてあげる事で「できた!」の達成感や自己肯定感が高まり、自分でも進んで挑戦する様子が見られるのです。
5.問題行動は、許容範囲を決める前回もお伝えしましたが、何回までは見守るが、3回目からは声をかける等決めてあげる事も大切です。また、お子様によっては、揺れている事に対して落ち着きを感じる子もいます。そのため、お子様に応じて対応を決めてみて下さい。
6.話しかけられたら、最後まで聞いてあげて必要に応じて答えてあげる
上手く伝わらないお子様でも一生懸命、伝えてこようとなにかしらの手段を用いてアピールする子もいます。何を伝えているのかを予測しながら最後まで聞いてあげて、その後の行動移してみて下さい。子どもといる時間が長いほどちょっとした言葉で何を伝えたいのか分かる事が多いですが、最後まで言わせてあげる事も大切です。無理にはとはいいませんが、年齢や言葉の発達段階に応じて使い分けてみてください。
以上。今回は接し方についての説明でした!