感覚統合について

これまで様々の自宅で出来る遊びについて説明させて頂きました。このご紹介してきた遊びに含まれている「前庭感覚」「固有感覚」「触覚」を中心としてきました。この様な考えをもとにしてきたのが、感覚統合です。まだまだライセンスは取れていませんが、いくつかの講習会に参加し学んできた事をお伝えしていきたいと思います。

このブログを読んで頂いている方の中には、感覚統合について学んできた方もいらっしゃるかもしれませんが暖かいめで見守って下さい。勿論質問にも受けつけておりますので、是非お言葉を頂けると嬉しいです。

では、感覚統合について‥…

感覚統合の発達を示す積み木モデル

私たちの脳は、自分の体や環境からの感覚情報を取り入れることで初めて機能し、反応しながら育っていくのです。

また脳は必要な情報と不要な情報を整理します。

実際のお子様の中では、「言葉が出ません」「良く転びます」「姿勢が悪いです」「手先が不器用です」「お友達とのやりとりが難しいです」「常に走りまわっています」等、目に見えるお子様のご様子が問題視となってしまいます。

上記の様な図は、基礎となっている「聴覚」「前庭覚」「固有受容覚」「触覚」「視覚」とそれぞれの感覚情報が互いに連携しあいながら適応能力の発達に貢献していることを示す図となっています。この様に土台が十分に働かなければ、その上にあるピラミッドの山が上手く発達していきません。その為、上記で挙げた例の症状や様子が浮き彫りとなってしまうのです。その為に、我々支援者は感覚統合の手段を用いて関わり、凸凹となっている土台を埋めていこうと行っているのです。

このピラミッドを積み上げていくのは、子ども自身です。いろいろな課題にチャレンジし、成功するまで何度もあきらめずに課題に取り組むのです。自分の意思に反して活動を強いられたり、一方的に与えられた課題を行っても、感覚統合は発達しません。

身も守りながら、必要な際には一手間加えて手を差し伸べていけると良いかもしれません。

参考文献

1998年 土田玲子監修 感覚統合Q&A 改訂第2版 子どもの理解と援助のために 株式会社協同医書出版社

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