自閉症は治るの?

前回の投稿では、なぜ自閉症になってしまうのか、そしてあれ?と気になった際にどのような行動を行う事がよいのかをお伝えしてきました。

今回は、前回の投稿に「療育」のキーワードが出てきました。その療育について詳しく説明したいと思います。

自閉症の子どもの機能障害は、脳すべてに起きているわけではございません。活用できる機能を活かして苦手な機能を補っていく。が療育の考え方です。お子様に応じて「方法や手段」を伝えて、興味関心は引き実践を行っていくを繰り返していくのです。

行動療法

行動療法とは「行動」に着目します。望ましい行動を行った際にはホメて伸ばす。不適切な行動には、なぜ不適切行動になったのかの原因を考えて、除去し適切な行動に変わった際にご褒美を与える・伝える等の適切な行動をとりやすい状況をつくるのです。大人が介入しながら、少しづつ目標達成に向かい最終的には自主的に行えるように導いていきます。

環境設定

TEACCH(ティーチ)といい生活空間の構造化を行う方法です。子どもを変えていこうとするのではなく周りのとりまく環境を整えていく考えです。自閉症の子は自由な空間に入ると何をしていいのか分からず混乱してしまいます。決められた事が明確であると伝わりやすく、見通しをもって行動する事ができるのです。

例えば教室(保育室)にて好きな場所におもちゃや絵本・ブロック・粘土・おままごとがバラバラに配置されているとどうですか?どこで、何をしていいのか分からないですよね?まだまだ認知機能が育っていない2歳時までの乳児さんの様に好きな様に好きな事をして遊び始めると思います。

しかし、教室(保育室)が仕切りや観葉植物、棚等を工夫して配置していると、それぞれに○○する場所と決まっていると、自分で選択して遊びに移る事ができますよね?

私たちの普段買い物に行くスーパーや、百貨店なども同様に構造化されているのです。また、時間割やスケジュール管理も時間の構造化になります。普段から手帳やスケジュール管理を行える手段や方法があるからこそ、私たちは見通しをもって、スムーズに遅れる事なく行動に移す事ができませんか?何気ない日常生活にも実は活用されているのです。

そのため、療育では子ども自身へのアプローチと環境へのアプローチを行い、できるを育てていくのです。職種によってさらに詳しい支援内容や方法は異なりますが、お子様に最適な方法を見つけ、同じように関わる、整えるが大切ですので、一緒に行ってみましょう!

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