自閉症について〜〇〇なサイン〜

前回までの投稿は、ADHDについてでしたが。今回は自閉症スペクトラムについてです。

文部科学省では、自閉症スペクトラム障害を以下の様に定義しています。

自閉症スペクトラムとは、自閉的な特徴がある人は、知的障害などのその他の問題の有無・程度に関わらず、その状況に応じて支援を必要とし、その点では自閉症やアスペルガー症候群などの区分しなくて良いという意味と。自閉症やアスペルガー症候群などの広範性発達障害の下位分類の状態はそれぞれ独立したものではなく状態像として連続している一つのものと考える事ができる。この2つの意味合いが含まれた概念です。なので、自閉的な特徴があるお子様は全て自閉症スペクトラム障害の診断名がつきます。

副題の様に自閉症スペクトラム児にも特徴があります。いくつか挙げていきたいとおもます。

⒈人とのコミュニケーションを取ろうとしない

人という存在への関心が低い為、親や他人が名前を呼んでも振り返らず好きな遊びに夢中になってしまいます。また、顔色ろ気にする事が難しく、同年代のこどもとの触れ合いは苦手としています。その為集団行動に馴染みにくいお子様もいらっしゃいます。

⒉言葉への理解が遅く、会話をする事が難しい

あれうちの子?と気づくきっかけとなりやすいのが言葉の問題です。勿論個人差はございますが、1番の要因として、人への興味関心が低い事です。興味が高まると相手の声の抑揚や表情を気にして一生懸命に伝えようとしますが、自閉症のお子様はその様な興味が低い為時間がかかってしまうのです。しかし、音やリズムの面白さに反応するお子様もいる為おうむ返しが見られるのです。

⒊音や光に敏感に反応する

聴覚や視覚、触覚に過敏さを感じているお子様が多く見受けられています。その為、サイレンの音を聞いてドッキとして強い恐怖や緊張に襲われてしまいます。人に触られるとゾッわと感じてしまい不快に感じてしまうお子様もいるのです。

⒋同じ行動を繰り返す

ぐるぐる回る、ジャンプするなどこだわりの動作を果てしなく繰り返す「常同行動」も特徴の一つです。

⒌味や匂いに対するこだわりがある

偏食が激しい。舌触りが変化し、慣れない食べ物へは不安があり、なかなか食べられない事があります。成長によ食べられるレパートリーが増えて行く傾向もあります。

⒍変化についていけない

最大の敵は「変化」です。少しでも変わってしまうと気持ちがひどく動揺してしまいます。その為、時間割の変更や行事の変更など些細な事にも対応する事が難しいです。

⒎数字や漢字の暗記が得意な子もいる

驚くほどの能力も発揮する事もいます。バスや電車の時刻表を覚える。電車の名前を覚えるなど。他のお子様よりも特殊な能力を持っている子もいるのです。

⒏曖昧な事が理解できない

自由に過ごす時間が1番苦手です。具体的な指示でないと何をしたら良いのかを読み取る事ができない為、不安になり、見通しがつかない事でパニックになってしまうお子様もいらっしゃいます。その為、「自由」が「不自由」になってしまうのです。

⒐相手の気持ちや立場を想像する事ができない

顔の表情や気持ちが読み取りにくい。生まれつき人への興味関心が低い事で、愛着が薄く、人の感情を読んだり、気持ちを察する事を苦手としているのです。

⒑突然、感情が爆発しパニックになってしまう

いきなり大声を出したり、泣いたりする事があります。原因が分かり辛い為、ちょっと関わりにくいなと感じてしまうかもしれません。しかし、人は急に怒る事はないと思いませんか?きっとそのお子様にもパニックになりやすい原因があるのです。

以上10個のサインをお伝えしました。次回はそれに対しての対応方法などをお伝えしていきたいと思います。勿論お子様によって個人差はございます。

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