ダウン症の歩行について

先ほどまで、ダウン症の歩行についての簡単な勉強会に参加してきました。これまで行なっていた内容や新しく知ることができた内容についてお伝えしていきたいと思います。

発達していく中で必要な経験不足により、歩くまでに時間を要してしまいます。沢山の経験を積んであげる必要性があります。

その中でお話が上がっていたのは、抱っこやベビーカーに乗っている時間が長いことも影響しているのではないか?との説明がありました。

絶対的な影響とは言い切れないですが、ダウン症のお子様に限らず定型発達のお子様も同様です。刺激がないと眼の機能は育つことはあっても、実際に地上に降りた時へのギャップを感じてしまい、上手く踏ん張る、避けるなどの能力がついてこないです。

これは、ゴンドラ猫の実験によっても説明されています。

①大きな首輪の様なものをつけて自由に歩くことができる猫 ②ゴンドラに乗った猫は①の猫があるくことで景色を見ることができる

上記の猫2匹が地上に降りたさいの違いを説明されています。ゴンドラに乗った猫は見る行為はできるも、イメージしたり、形を認識する空間認知能力が上手く働かず視覚刺激に対して反応することができなかったり、障害物を越えることや手を伸ばした際に差が生じるなどの影響が出ていたと報告されています。

抱っこやベビーカーに乗っている時間が長いと、同じ現象が起きるとは限りませんが自ら動いて色々な経験をしていくことが大切だとおつたえできればと思っています。

もちろん移動の際も乗せないでと訴えたいのではありません。自宅の中でも歩けないから抱っこするではなく、自由に楽しく動いてみよう!と発想してくれると今後の発達にも良い影響になりますと言いたいのです٩( ᐛ )و

また、運動の経験だけではなく、視覚とのギャップを感じているためヴィジョントレーニングにて眼の使い方を向上させていくことで、歩行での転倒リスクも軽減していくと思います!

そんな中、ダウン症のお子様の多くの中では、1歳6ヶ月で歩かない子も沢山いるそうです。その要因の一つとして、骨格や筋肉の影響です。頭から降りてくる指令の情報も遅いですが、その指令に対して、骨格や筋肉の情報をキャッチするスピードが遅くなることで、反応が遅れ倒れ易くなるからと言われています。つかまり立ちが育っても情報をキャッチするスピードが遅く何度も倒れることが怖いと感じると、危険を回避してしまい、結局は安全な方法での移動を好むことになるのです。その為結局は歩行が遅れるというケースも沢山あります。ある意味、慎重で丁寧に活動を行いたいのかもしれませんね!

その様な丁寧さや慎重さが、他の活動の際に活きてくることも報告されているそうです。社会にでた時の仕事も丁寧だと言われているそうです( ^ω^ )遅れるがゆえに良い所も育っているのです!

他と比べる必要性はなく、そのこのペースに合わせて必要な体験を提供してみてください!

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